企画展示 天下統一-信長から家康へ-
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群雄が割拠した戦国時代、現在の愛知県下に生まれ、後に三英傑と讃えられる織田信長・豊臣秀吉・徳川家康によって、戦乱の世に終止符が打たれました。
室町将軍家に代わる新しい統一政権を目指した織田信長。
信長の遺志を受け継ぎ天下統一を成し遂げた豊臣秀吉。
秀吉亡き後、260年にわたる泰平の世の礎を築いた徳川家康。
三人の生涯を通し、彼らが経験した合戦に関わる作品・史料や、彼らを取り巻く武将たちの遺品を基に、天下統一までの道のりをたどります。
主な展示品
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徳川家康三方ヶ原戦役画
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長篠合戦図屏風
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重要文化財
唐物茶壺 銘 金花・松花
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唐草文染付茶碗
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国宝
太刀 銘 長光 名物 津田遠江長光
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真珠付純金団扇
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古瀬戸肩衝茶入 銘 横田
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長烏帽子形兜
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関ヶ原合戦図屏風
この展覧会の見どころ
群雄が割拠した戦国時代、後に三英傑と讃えられる織田信長・豊臣秀吉・徳川家康によって、戦乱の世に終止符が打たれ、天下統一が成し遂げられました。尾張国の一豪族から天下布武を掲げ、権威の失墜した室町将軍家に代わる新しい統一政権を目指した織田信長。信長の家臣から身を起こし、信長の遺志を受け継ぎ天下統一を成し遂げた豊臣秀吉。信長・秀吉に臣従し、秀吉亡き後、最高実力者として二百六十年にわたる泰平の世の礎を築いた徳川家康。この三人の武将や、彼らを取り巻く人々の活躍によって、日本は混迷から安定の時代へと大きく変貌を遂げることが出来ました。
この展覧会では、現在の愛知県下で生まれた三英傑の生涯を通し、彼らが経験した合戦に関わる作品・史料を基に天下統一までの道のりをたどります。徳川美術館には、徳川家康の遺品のみならず、家康と親交があった戦国武将の遺品や史料、戦国時代に関する作品も多数伝えられています。
織田信長に関する作品としては、安土城完成時の祝いの席に飾られた重要文化財・大名物「唐物茶壺 銘 松花」・大名物「唐物茶壺 銘 金花」や、本能寺の変の後、明智光秀に奪われた愛刀の一つ国宝「太刀 銘 長光 名物 津田遠江長光」など、著名な歴史の現場に居合わせた作品が遺されています。
豊臣秀吉に関する作品は、「黄金太閤」とまで言われた秀吉の好みを反映する「真珠付純金団扇」(前期展示)や、秀吉所持の名刀「太刀 銘 則宗」、石川五右衛門伝説がある大名物「青磁香炉 銘 千鳥」(後期展示)、長久手合戦後に和睦の証として家康に譲られた大名物「古瀬戸肩衝茶入 銘 横田」(後期展示)など、秀吉が手にしたと思われる名品が、家康の手を経て尾張徳川家に伝えられています。
徳川家康に関する作品は、家康着用具足として江戸時代を通じて名古屋城内で保管された「熊毛植黒糸威具足」をはじめ、家康着用の辻ケ花染小袖、池田輝政から譲られた重要美術品「太刀 無銘 一文字」、豊臣秀次・前田利家など名だたる武将の手に渡った重要文化財「短刀 銘 正宗 名物 不動正宗」などが、家康の遺品「駿府御分物」として尾張徳川家に大切に伝えられました。
三英傑を取り巻く人々ゆかりの品では、信長に反逆した荒木村重愛用の「唐草文染付茶碗 銘 荒木」、賤ヶ岳合戦で片桐且元が使用した「平三角大身鎗 銘 兼上」、加藤清正が捕獲した二頭の虎の「頭蓋骨」や、清正が着用した「長烏帽子形兜」、「鎗の半蔵」と恐れられた渡辺守綱着用の「南蛮胴具足」(個人蔵)、石田三成が関ヶ原合戦時に所持した重要美術品「太刀 銘 国俊 名物 鳥養国俊」、三成の盟友・大谷吉継が所持した重要美術品「短刀 銘 吉光 名物 庖丁藤四郎」などを紹介します。また、「長篠合戦図屏風」・「長久手合戦図屏風」(後期展示)・「関ヶ原合戦図屏風」・「大坂夏の陣図」などの著名な合戦わ描いた絵画作品をはじめ、武将たちの書状類や合戦記録など、乱世を物語る作品・史料を通して、三英傑をはじめとする様々な武将がたどった天下統一への軌跡をご観覧下さい。
概要
会期 | ~ |
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開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) なお、8月8日(金)~10日(日)の3日間は午後7時まで開館いたします(入館は午後6時30分まで) |
休館日 | 月曜日 (9月15日(月)は開館、翌16日(火)は休館) |
観覧料 |
一般 1,200円・高大生 700円・小中生 500円 |
主催 | 徳川美術館・朝日新聞社 |
協力 | 名古屋鉄道株式会社・名古屋市交通局 |
協賛 | 株式会社三協 |
関連企画 |
夏休み子ども歴史教室「天下統一」 ○ギャラリー・クイズ ○小・中学生の歴史教室「天下統一」 ○歴史体験「遊んで作ろう貝あわせ」 |
資料 |
企画展チラシ(PDF:1.5 MB)[更新日:
] 展示作品リスト(PDF:346.8 KB)[更新日: ] |