第6展示室王朝の華 -源氏物語絵巻-
国宝「源氏物語絵巻」の原本は、展示期間が極めて短期間に制限されているため、第6展示室では、複製と映像により作品の紹介をしています。
今からおよそ千年前の11世紀初頭、紫式部によって著された『源氏物語』は、現在にいたるまで、わが国を代表する古典として読み継がれ語り継がれてきました。この物語の絵画化は当初からおこなわれていたとみられ、その後も各時代にわたって描き継がれてきました。なかでも国宝「源氏物語絵巻」は、現存最古の“源氏絵”の遺例で、原作の成立後百数十年後の12世紀前半に当時の宮廷内で製作・享受されたと考えられています。
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