山水画帖
勾田台嶺筆
さんすいがじょう
文人の理想とする境遇を描いた小画面12図からなる画帖です。各図に題をつけるとすれば「山中茅屋図」「松下二高士図」「眺海高士図」「月下吹笛」「寒江独釣」など、まさに文人趣味にあふれた図様です。作者の勾田台嶺(たいれい・生歿年不詳)は尾張生まれで、中林竹洞(ちくとう)に画を学んでいます。のちに江戸に出て文人画家広瀬台山(たいざん・1751~1813)に学び、漢詩人の大窪詩仏(しぶつ・1767~1837)とも交流を持ちました。
※会期中場面替えがあります。
【文政2年<1819> 名古屋市博物館蔵】