孔雀図
山田宮常筆
くじゃくず
孔雀が木の太い枝に止まっています。あたりは馥郁(ふくいく)たる香りに満ちています。樹幹や花弁は長崎派風ですが、すこぶる上質に描かれています。作者は山田宮常(きゅうじょう/1747~93)。名古屋で長崎派の名手として知られていた画家で、名古屋出身の南画家山本梅逸(ばいいつ)の師匠でもあります。画面右下の墨書から、明の文人画家陳淳(ちんじゅん/1484~1544)を追慕した作として描いたと分かります。
※展示期間:2025/3/4~4/2
【江戸時代 19世紀 名古屋市博物館蔵】