花鳥図屛風<br /><small>六曲一双<br/ >熊斐筆</small>

花鳥図屛風
六曲一双
熊斐筆
かちょうずびょうぶ

花や鳥を写生的に描く図を貼り込んだ押絵貼屛風です。濃密な色彩と陰影法が注目されます。グラデーションを駆使した花や葉の彩色が、博物学的な鳥の形態とあいまって、超現実的な空間を創出しています。清の画家沈南蘋(しんなんぴん)の長崎滞在をきっかけに流行を見せた画趣を持ち味とする長崎派、南蘋(なんぴん)派といわれる画風です。尾張徳川家8代宗勝が長崎派の立役者熊斐(ゆうひ・1712~72)に注文した作品と考えられます。

※展示期間:右隻 2025/2/1~3/2、左隻 2025/3/4~4/2

【宝暦3-4年<1753-54> 徳川美術館蔵】