復元装束による打出の再現

復元装束による打出の再現 ふくげんしょうぞくによるうちいでのさいげん

 平安時代の女性は、儀式に参加する場合でも、素顔を他人に見せることを避け、御簾(みす)や几帳(きちよう)の陰に隠れ、「打出(うちいで)」と呼ぶ方法で御簾の下や几帳の陰から装束の袖口や裾を見せた。
 平安時代の女性の装束は現存していないため、今回文化庁の助成を受けた王朝文化体感プログラム協議会検討・企画委員会による各種文字資料・絵画資料に基づく考証をもとに一般財団法人 民族衣裳文化普及協会が復元製作した、異なる色目の装束二領に、御簾や几帳を組み合わせた「打出」の再現である。

【現代 21世紀 民族衣裳文化普及協会蔵】