三十六歌仙図額 さんじゅうろっかせんずがく
中世の歌人を描いた歌仙絵のなかでも、特に名高い歌人36人を選んだ形式が流行した。その中でも人麿(ひとまろ)の序列は基本的に一番目とされた。本図は桃山時代から江戸時代初頭に活躍した狩野孝信(たかのぶ/1571~1618)が元和4年(1618)8月に描いた額である。歌仙の額は、通常寺社などに奉納され、本図もかつて大法寺釈迦堂(名古屋市熱田区)に掲げられていた。
本展では、36枚の内、柿本人麿・紀貫之・在原業平・小野小町・伊勢・斎宮女御を展示する。
【江戸時代 元和4年〈1618〉】