二十一代集 にじゅういちだいしゅう
「二十一代集」とは、平安時代の『古今和歌集』より室町時代の『新続古今和歌集』に至る勅撰和歌集で、天皇の綸旨(りんじ)、上皇あるいは法皇の院宣(いんぜん)によって編纂された。このうち『古今和歌集』『後撰和歌集』『拾遺和歌集』を三代集、これに『後拾遺和歌集』『金葉和歌集』『詞花和歌集』『千載和歌集』『新古今和歌集』の五集を加えたものを八代集と呼んでいる。また『新古今和歌集』以降の勅撰集を「十三代集」と総称している。宮廷の最高権威者の下命による撰集ゆえに各時代の和歌の最高水準を示す歌集として尊重された。
転陵院好君(たかぎみ/尾張家9代宗睦正室)所用。
【江戸時代 寛永16年〈1639〉】