国宝
源氏物語絵巻 東屋(一) げんじものがたりえまき あずまや
国宝「源氏物語絵巻」は、紫式部の『源氏物語』を絵画化した現存最古の『源氏絵』で、日本の絵画を代表する名品である。12世紀前半の院政期の宮廷で製作されたと考えられ、貴族の豊かで洗練された生活様式のみならず、物語の世界観や登場人物の心の動きまで見事に描き出す。
尾張徳川家に3巻の巻物として伝わり、昭和7年(1932)に額面装とされたが、近年の修理で絵の場面ごとに1巻ずつとした巻子装へと再改装された。詞書で物語を味わい、移り変わる料紙の変化を楽しみ、また色鮮やかな絵に心を躍らせるという当時の鑑賞方法を追体験できるようになった。
【平安時代 12世紀 展示期間:2024/10/22~11/4】