要馬之図
巻二 八巻の内
ようばのず
朝鮮流馬術の伝書で、朝鮮・日本それぞれの馬上武芸について、要点を捉えて図に表しています。刀剣・弓・鉄炮など武器を用いた戦闘術のほか、朝鮮流馬術では、鞍の上で直立する、走る馬から身を乗り出すなどの離れ技も描かれています。宛名は不明ですが、尾張藩士・寺田四郎左衛門の名が奥書にあり、江戸時代中期の尾張藩では朝鮮流馬術に関心が寄せられていたと考えられます。
【江戸時代 宝永5年 <1708>】