長篠合戦図屛風<br /><small>六曲一隻</small>

長篠合戦図屛風
六曲一隻
ながしのかっせんずびょうぶ

南北朝時代頃より戦国時代にかけて、戦いは歩兵による集団戦へと次第に変化していきますが、騎馬武者は依然として軍事力の中心にありました。その流れの中、長篠合戦は史上初めて鉄炮を大量かつ組織的に使用した戦いとして重要です。
本屛風は、天正3年(1575)5月、織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼軍が激突した長篠の戦いが描かれます。近年では武田軍の騎馬隊の存在は否定されており、馬防柵に阻まれて鉄炮の攻撃を受けた多くは歩兵であったと考えられています。

【江戸時代 18-19世紀 ※展示期間:2024年8月14日(水)~9月16日(月・祝)】