銀箔置白糸威具足

銀箔置白糸威具足 ぎんぱくおきしろいとおどしぐそく

鉄板に銀箔を置き、白糸で威した本品は、秀麗さとともに精悍な姿です。関ヶ原の合戦で、松平忠吉は敵中突破した島津義弘勢に追いつき、島津家の家臣・松井三郎兵衛と組み打ちとなって、討ち取る功績を挙げました。この折、本具足に返り血が着いたとされていますが現在では判然としません。合戦後、忠吉は尾張国清須の城主となり、尾張の領国整備に努めましたが、後継ぎが無いまま28歳で病歿し、忠吉の遺領や家臣は弟の義直が受け継ぎました。

【桃山時代 16世紀】