初音蒔絵大角赤手箱

国宝

初音蒔絵大角赤手箱 はつねまきえおおすみあかてばこ

千代姫(ちよひめ)が2代光友(みつとも)に婚嫁する際に持参した婚礼調度「初音の調度」は、千代姫の歿後、明治時代に至るまで建中寺宝蔵に納められていました。江戸時代の蒔絵技法の頂点を極めた豪華絢爛な作りで、染織品なども含め70件が現存し、一括で国宝に指定されています。
本品は『源氏物語』第二十三帖「初音」にちなむ意匠の「初音蒔絵調度」47件のうち、化粧道具や手回り品などを入れるための大角赤手箱です。

【江戸時代 寛永16年<1639>  徳川美術館蔵】