観音図 三幅対(観音・鶴図)のうち
徳川光友(尾張家2代)筆
かんのんず
中幅の墨書により、建中寺第三世台譽南龍(たいよなんりゅう)の求めに応じて、寛文元年9月に2代光友(光義)が描いた図とわかります。光友は、尾張徳川家歴代の中で最も絵画の才能に恵まれていたことで知られています。穏やかに微笑する観音菩薩と2羽の鶴が、墨の濃淡や線の太さ・速さを自在に使い分けた少ない筆致で、的確に描かれています。
徳川光友(尾張家2代)寄進。
【江戸時代 寛文元年<1661> 建中寺蔵】