生月鯨太左衛門<br /><small>横大判錦絵<br />歌川国貞画</small>

生月鯨太左衛門
横大判錦絵
歌川国貞画
いきつきげいたざえもん

尾張徳川家13代藩主慶臧の浮世絵コレクションには、生月鯨太左衛門(1827~50)の相撲絵が3点含まれています。生月は身長が7尺5寸(227cm)、体重が45貫目(169kg)という巨漢力士でした。本品は生月が18歳、江戸相撲デビュー間もない頃で、化粧まわしを着けた生月の姿とその手形です。別作品に「手形一尺八分」(32.7cm)という記述があり、本図の手形の実測値はそれに近く、実際の手形を摺ったのかと想像が膨らみます。

【江戸時代 弘化元年(1845) 徳川美術館蔵】