保永堂版東海道五拾三次之内
藤枝 人馬継立
横大判錦絵
歌川広重画
ほえいどうばんとうかいどうごじゅうさんつぎのうち
ふじえだ じんばつぎたて
藤枝の問屋場(宿場間の輸送業務を担う)で、次の宿場へ荷物を送り継ぐための手配がおこなわれています。書類の確認をする役人にくってかかる人がいる一方で、積み荷を直したり、一服したりと、それぞれがつかの間の休息時間を過ごしています。肩肘張らない広重の人物描写の真骨頂がここにあります。
【江戸時代 19世紀前期 名古屋市博物館蔵】