牡丹図屛風<br /><small>八曲一双のうち右隻</small>

牡丹図屛風
八曲一双のうち右隻
ぼたんずびょうぶ

右隻に穏やかな日差しの下で咲き誇る牡丹、左隻には風に吹かれ、激しく揺らめく牡丹の花が描かれ、動と静が対照的にあらわされています。左隻の牡丹は曲線を描いて大きくしなり、緑の葉もひるがえって裏葉を見せています。風そのものは目に見えませんが、花のなかでもひときわ大きい牡丹を揺らすほどの風の強さを感じさせる描写です。

【江戸時代 17世紀】