次郎左衛門雛

次郎左衛門雛 じろうざえもんびな

京都の人形師・雛屋次郎左衛門が製作したといわれるこの雛は、物語絵に出てくる貴族のような丸い顔に、小さな口と細い目元(引き目)、小さな鼻(鉤鼻)が特徴で、江戸時代中期頃に登場したとみられています。古雅な面差しはとりわけ大名家や公家の間で愛されたようで、公家・大名家や門跡尼寺(皇族・貴族の子女が入寺する寺院)に伝わる作品も知られています。

【江戸~明治時代 個人蔵】