![唐紙拾遺和歌集切<br />「東路の」 <br /><small>伝源俊頼筆</small>](https://www.tokugawa-art-museum.jp/exhibits/planned/items/55%E5%94%90%E7%B4%99%E6%8B%BE%E9%81%BA%E5%92%8C%E6%AD%8C%E9%9B%86%E5%88%87%E6%9D%B1%E8%B7%AF%E3%81%AE.jpg)
唐紙拾遺和歌集切
「東路の」
伝源俊頼筆
からかみしゅういわかしゅうぎれ
藤原公任の撰になる『拾遺抄』十巻を増補して、寛弘2~4年(1005〜7)頃に成立したとされる三番目の勅撰集『拾遺和歌集』二十巻を、水辺の景の模様を雲母(きら)で刷りだした料紙に染筆しています。現在本品を含めこれまで五葉が確認されています。
伝称筆者を源俊頼(としより)としていますが、枯淡でいて線が太く筆力のある書風で染筆されており、料紙の装飾とあわせれば12世紀末から13世紀初頭頃の遺墨と考えられます。
【勅使河原順三・千代子氏寄贈 平安時代 12~13世紀】