企画展 うるわしの古筆
~
古筆とは古人の書という意味ですが、狭義には平安、鎌倉時代の貴族が認(したた)めた歌集などを指します。これらは室町時代後期になると、1頁ごと、あるいは数行に分割切断され、茶の湯で床を飾る掛軸や収集・鑑賞のために手鑑へと改装されました。特に、貴族趣味を反映した美麗な料紙に書かれた流麗な古筆は、江戸時代の大名家でもこぞって収集されました。
徳川美術館には重之集、名家家集切といった尾張徳川家伝来の平安時代の古筆から、近年寄贈を受けた石山切や関戸本古今和歌集切など、名だたる古筆を多く収蔵しています。本展では、これら古筆の名品をご紹介します。
主な展示品
-
継色紙
「おほそらの」
伝小野道風筆 -
重要文化財
重之集
伝藤原行成筆 -
藍紙本万葉集切
「こふといふ」
藤原伊房筆 (「鳳凰台」所収) -
通切 古今和歌集
「飽さりし」
藤原定実筆 -
石山切 貫之集下
「ことしけき」
藤原定信筆 -
唐紙拾遺和歌集切
「東路の」
伝源俊頼筆 -
重要文化財
藤原定家自筆書状
「山門状」 -
広沢切 伏見院御集
「寄舟述懐」
伏見天皇筆 -
紺紙銀字華厳経
(二月堂焼経)
伝空海筆
概要
会期 | ~ |
---|---|
開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日 ※ただし、1月8日(月)は開館、1月9日(火)は休館 |
観覧料 |
一般 1,400円・高大生 800円・小中生 500円 |
主催 | 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫・毎日新聞社 |
協力 | 名古屋市交通局 |
展覧会図録 |
『古筆の美』1,000円(税込み)※新収蔵品20点を全点収録 関連図録 『書の美』(1999)/割引価格 1,500円(税込) |
記念講演会 |
■特別講座「尾張徳川家伝来の古筆」 |
関連企画 |
■土曜講座 ■学芸員の見どころトーク |
資料 |
企画展チラシ(PDF:1.7 MB)[更新日:
] 展示作品リスト(PDF:426.1 KB)[更新日: ] |