額「蓬左文庫」
徳川義親(尾張家19代)筆
がく「ほうさぶんこ」
昭和10年(1935)、尾張家伝来の蔵書を保存・公開するための文庫を開設するにあたり、義親は名古屋を意味する「蓬左」の語を冠して、「蓬左文庫」と名付けました。左側には、「尾張家初代義直は好学で父・家康や歴代蒐集の図書典籍が多かったが、廃藩後は散逸したものも多い。今後の保存のため先祖の遺徳を継いで文庫を設立した」との旨が記されています。
かつて蓬左文庫があった建物は現在、公益財団法人徳川黎明会の本部として使用されており、この額は現在、その玄関ホールに掲げられています。
【公益財団法人徳川黎明会蔵 昭和8年(1933)】