徳川家康画像
(三方ヶ原戦役画像)
とくがわいえやすがぞう
みかたがはらせんえきがぞう
元亀3年(1572)に武田信玄に三方ヶ原で敗れた家康が、その敗戦を肝に銘ずるため、敗走時の姿を描かせたと伝えられていますが、この伝承には史料的な根拠がありません。ただし、尾張徳川家の蔵帳には「東照宮尊影」とあり、江戸時代から家康像として認識されていたことは確かです。目を見開いて歯を見せる忿怒(ふんぬ)の表情や武装姿から、家康を武神として祀る礼拝像であったと考えられます。
聖聡院従姫(9代宗睦嫡子治行正室)所用。
展示期間:2023年7月23日(日)~8月31日(木)
【江戸時代 17世紀】