薄水色麻地蟹文浴衣
駿府御分物
うすみずいろあさじかにもんゆかた
大柄の蟹文を全面に散らした意匠の浴衣です。苧麻(ちょま)を用いた高級品で、一般的には生地を織り上げた後、一年間寝かせてから染められます。文様を防染糊(ぼうせんのり)で伏せた後、藍で染めることで、文様を白く残しています。当初はもっと藍の色が濃く鮮明であったと思われます。家康着用の浴衣は、33点が一括して現存し、そのうち文様もしくは葵紋がある浴衣は8領遺されています。
徳川家康所用。
展示期間:2023年7月23日(日)~8月20日(日)
【江戸時代 17世紀】