千宗旦竹茶杓<br />銘 二人静

千宗旦竹茶杓
銘 二人静
せんそうたんたけちゃしゃく
めい ふたりしずか

千家3世の元伯宗旦(げんぱくそうたん/1578~1658)による二本一対の茶杓で、能の曲目「二人静」にちなんで銘がつけられています。
本品は、裏千家4代仙叟宗室(せんそうそうしつ/1622~1697)が内箱の蓋裏と身底に、同8代又玄斎一燈(ゆうげんさいいっとう)宗室が中箱の蓋裏に、同11代玄々斎(げんげんさい)精中(せいちゅう)宗室が中箱蓋表と外箱蓋裏に書付をしています。茶の湯道具の名品では、このように何重もの箱と箱書が添えられ、鑑定の保証度が補強されていくことがよくあります。

【江戸時代 17世紀 徳川美術館蔵】