烏丸光廣添状<br />寛永四年仲秋<br /><small>(藤原定家自筆書状「山門状」附属)</small>

烏丸光廣添状
寛永四年仲秋
(藤原定家自筆書状「山門状」附属)
からすまるみつひろそえじょう かんえいよねんちゅうしゅう

「山門状(さんもんじょう)」と呼ばれる藤原定家自筆の書状(重要文化財・徳川美術館蔵)に添えられた書状の一通です。江戸時代初期を代表する文化人で、詠歌・書・茶の湯・古筆の鑑定などさまざまな分野で活躍した烏丸光廣(からすまるみつひろ/1579~1638)による書状です。「この書は定家の真筆で、証書など必要としないほど明らかである。あえてそれを証明するのは花を見て花と称し、月を見て月と称すようなものだ」と記しています。華麗な文言には、光廣の高い教養が発揮されています。

【江戸時代 寛永4年(1627) 徳川美術館蔵】