中殿御会図<br /><small>伝藤原為氏筆</small>

中殿御会図
伝藤原為氏筆
ちゅうでんぎょかいず

建保6年(1218)8月13日の夜、清凉殿(せいりょうでん)において、順徳(じゅんとく)天皇が開催した和歌と管絃の会を、藤原信実(のぶざね/1176?~1265?)が記録した絵を原本とする模本です。
江戸時代初期の古筆鑑定家・畠山牛庵(はたけやまぎゅうあん)による極札(きわめふだ)や古筆家による略式の鑑定書である「正筆書(しょうひつがき)」、住吉廣定(ひろさだ/1793~1863)による折紙など、6点の鑑定書が附属し、模本ながら本巻がいかに珍重されていたかがうかがえます。

附 二代畠山牛庵極札・正筆書(江戸時代 17世紀)
  住吉廣定折紙 文政十三庚寅年六月(江戸時代 文政13年(1830))

【室町時代 16世紀 徳川美術館蔵 展示期間:2023年6月29日~7月17日】