能面 小面
伝是閑吉満作
のうめん こおもて
小面は、もっとも年若い女性を代表する面です。小さい面という意味ではなく「小」は可憐さや雅やかさなどを意味します。白粉を塗り、紅を差し、お歯黒をつけています。眉は地の眉毛を払った後に、額の上部に眉を描いています。この面の作者は不詳ですが、江戸時代の観世家の鑑定では、作者は大野出目家の初代是閑吉満(1527~1616)とされています。是閑吉満は文禄4年(1595)に豊臣秀吉から「天下一」の称号を与えらています。
【桃山~江戸時代 16-17世紀】