黒塗富士に茄子蒔絵餌合子・牡丹文金銀糸織覆

黒塗富士に茄子蒔絵餌合子・牡丹文金銀糸織覆 くろぬりふじになすまきええごうし・ぼたんもんきんぎんしおりおおい

餌合子は鷹に与える餌である鳥の生肉を入れておくための楕円形の容器です。肉は薄くスライスし、並べ入れます。鷹は血の色である赤に反応するため、中は朱塗になっています。携帯できるよう、覆いに収納して印籠(いんろう)のように腰から吊り下げます。餌合子は容器の身を蓋で叩いて音を出し、鷹を呼び戻すためにも用います。
徳川慶勝(尾張家14代)所用。

【江戸時代 18-19世紀】