瓦獅子香炉
伝長次郎作 大名物
かわらじしこうろ
松平不昧の旧蔵品で、『雲州蔵帳(うんしゅうくらちょう)』において「大名物」に分類された香炉である。もとは千利休、小堀遠州が所持しており、遠州から小堀家に代々伝わっていたところ、天明8年(1788)の利休忌に合わせて小堀家から姫路酒井家15代宗雅(そうが)(忠以(ただざね)/1755~90)が入手した。
龍泉窯青磁などに見られる玉取獅子の香炉に倣って作られ、獅子の首を通って口から香気が上がるようになっている。
『遠州蔵帳』『古今名物類聚』『雲州蔵帳』ほか所載。
【桃山~江戸時代 16-17世紀 個人蔵】