唐物茶壺 銘 松花<br /><small>大名物</small>

重要文化財

唐物茶壺 銘 松花
大名物
からものちゃつぼ めい しょうか

現存する茶壺の中で、茶会記や軍書などの記録に最も頻繁に登場する茶壺である。『信長公記(しんちょうこうき)』には、天正4年(1576)の安土城天守完成時に、「唐物茶壺 銘 金花」と共に祝賀の品として贈られ、信長が喜んだことが記されている。本品は「かくれなき名物」として名高かった。『山上宗二記』では「松嶋」「三日月」(ともに本能寺の変で焼失)と並んで三大名物茶壺とされている。
『清玩名物記』『天正名物記』『山上宗二記』『玩貨名物記』『古今名物類聚』ほか所載。

【中国・南宋~元時代 13-14世紀 徳川美術館蔵】