重要文化財
豊国祭礼図屏風
六曲一双
岩佐又兵衛筆
ほうこくさいれいずびょうぶ
慶長9年(1604)8月の豊国臨時祭礼のうち、右隻に豊国神社の社頭における田楽・猿楽の奉納と騎馬行列、左隻には方広寺(ほうこうじ)大仏殿を背景に、上京・下京の町衆による踊りが描かれています。千人近くの人物を大画面に構成し、群衆が織りなす祭礼の熱狂や狂騒が、華麗な彩色と力強い筆致で見事に描き出された祭礼図の名品です。揃いの衣装もさることながら、花を手に持ち、個性豊かな帽子や頭巾をかぶる人々、風流踊りの一つ物と呼ばれる出し物では、大黒・恵比寿・布袋などの七福神や南蛮人のほか、竹の子の着ぐるみなど奇抜な姿に扮した人々が大勢登場し、祭りをいっそう盛り上げました。
【蜂須賀家伝来 江戸時代 17世紀(展示期間:2022/7/24~8/23)】