福君江戸下向行列図 さちぎみえどげこうぎょうれつず
尾張家11代斉温(なりはる)の継室(けいしつ/後妻)として関白近衛家から嫁いだ福君(さちぎみ/1820~40)が婚礼の行列を調えて、京より江戸へ下向する様子が描写されています。福君は17歳で、天保7年(1836)に斉温(なりはる)に嫁ぎました。盛大であったその行列は、当時木版に摺られて売り出され、はやり唄に唄われるほど評判となりました。両家の家格の高さを反映して、華美を尽した道具立てと712人からなる供揃えには、目を見張ります。
【江戸時代 19世紀】