菊折枝蒔絵角盥

菊折枝蒔絵角盥 きくおりえだまきえつのだらい

半球形の盥に四本の角状の手が付くことから角盥と呼ばれ、うがいや手洗いなどに用いられました。七夕では、盥に水を張り梶の葉を浮かべ、そこに牽牛(けんぎゅう)と織女(しょくじょ)の二星を映して、無事に再会できることを願いました。

【俊恭院福君(尾張家11代斉温継室)所用 江戸時代 19世紀】