蓬菖蒲粽図目貫

蓬菖蒲粽図目貫 よもぎしょうぶちまきずめぬき

太刀や刀などの拵(こしらえ)を華やかに装飾するため、様々なデザインの刀装具が付けられました。本品のように菖蒲や粽(ちまき)など、端午の節供にちなんだ刀装具もあります。端午に粽を食べる習慣は、水中に身を投げた中国・春秋戦国時代(紀元前770~紀元前221)の政治家で詩人でもあった屈原(くつげん)の霊を弔うため、竹筒に米を入れ楝(おうち)の葉で蓋をしたものを水中に投げたことが起源といわれています。

【江戸時代 18-19世紀】