葵紋付左義長羽子板 あおいもんつきさぎちょうはごいた
表面には宮中に見立てた屋敷内の様子を、裏面には左義長の様子が描かれています。左義長とは地域によっては「どんど焼き」などとも呼ばれ、正月14日または15日に、長い青竹を3、4本組み、そこに正月の松飾(まつかざり)を集めて焚き上げる行事です。室町時代の宮中では天皇の書初(かきぞ)めを焼いたため、それが民間にも広がり、書初めを焼いた灰が高く上がれば書が上達するといわれていました。また、餅や団子を焼いて無病息災を願う地域もあります。
【江戸時代 19世紀】