十二ヶ月図屏風 右隻
田中訥言筆
じゅうにかげつずびょうぶ
公家や庶民の間で行われた12ヶ月の年中行事が右から順に描かれています。年中行事は平安時代より絵画で描かれ、本図のように12ヶ月の各行事を描く月次行事絵(つきなみぎょうじえ)の他、各季節の行事を描く四季の行事絵、春・冬や春・秋など、ふたつの季節の行事を対で描く行事絵などが盛んに描かれました。
作者の田中訥言(たなかとつげん/1767~1823)は尾張に生まれた絵師で、宮廷絵師の土佐派(とさは)に学び、王朝時代の行事や儀礼を主題とした絵画も多く手がけました。
【展示期間:2月5日~3月4日】
【重要美術品 江戸時代 19世紀 岡谷家寄贈】