企画展 浮世絵で旅気分
~
江戸時代中期、全国の地誌への関心が高まると、旅行文芸書や、各地のガイドブックとしての名所図会が刊行されるようになり、さらにカラフルな1枚刷りの風景版画となって盛んに作られるようになりました。14歳で亡くなった尾張徳川家13代慶臧(よしつぐ/1836~49)の墓所の副葬品にも数多くの風景版画が含まれていたほどです。
風景版画の立役者であった歌川広重(1797~1858)は、保永堂から出版した「東海道五拾三次之内」が人気を博し、風景画の第一人者に躍り出ました。写実を基本とする名所図会とは異なり、天候や時間帯をさまざまに設定し、登場人物にも工夫を凝らすなど独自の脚色をちりばめた作品群は、ひときわ旅の気分が溢れているように感じられます。
本展では、旅の雰囲気を生み出すための広重の工夫に注目し、当時の人々が作品から感じたであろう旅の気分を追体験してみようと思います。
主な展示品
-
東海道綱目分間之図 5帖のうち
遠近道印著 菱川師宣画 -
東海道五拾三次之内
池鯉鮒 首夏馬市(保永堂版)
歌川広重画 -
東海道五拾三次之内
日本橋 朝之景(保永堂版)
歌川広重画 -
木曽海道六拾九次之内
洗馬
歌川広重画 -
東海道五拾三次之内
土山 春之雨(保永堂版)
歌川広重画 -
東海道五拾三次之内
御油 旅人留女(保永堂版)
歌川広重画 -
木曽海道六拾九次之内
上ヶ松
歌川広重画
概要
会期 | ~ |
---|---|
開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日 ただし、1/10(月)は開館、1/11(火)は休館。 |
観覧料 |
一般 1,200円・高大生 700円・小中生 500円 |
主催 | 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫・毎日新聞社 |
協力 | 名古屋市交通局 |
関連企画 |
■江戸文化講座 その一 ※申込方法など詳細はこちらをご覧ください。 ■江戸文化講座 その二 ■土曜講座 ※受講料など土曜講座の詳細はこちらをご覧ください。 |
資料 |
企画展チラシ(PDF:3.1 MB)[更新日:
] 展示作品リスト(PDF:609.9 KB)[更新日: ] |