重要文化財
龍図
二副対の内
伝陳容筆
りゅうず
本作の伝承筆者である陳容(ちんよう)は、南宋時代末期の文人で潑墨(はつぼく)や吹き墨を得意とし、宝祐年間(1253~58)には龍描きの名手として知られていました。本幅は風雨を司る龍がまとう雲煙が表現されており、陳容の龍図の迫力を伝えています。家康と初代義直の遺品を確認するために作られた享保6年(1721)の道具帳に、「権現様御譲」と書き添えられており、家康から義直に譲られたことがわかります。
(対の「虎図」は、2021年11月13日~11月28日のみの展示となります。)
【元-明時代 あるいは 高麗-朝鮮時代 14-15世紀】