国宝
源氏物語絵巻
宿木(三)
げんじものがたりえまき やどりぎ
【場面解説】
秋の夕暮れ、匂宮(におうのみや)は中君(なかのきみ)と薫(かおる)の仲をいろいろと邪推しつつ、身重の中君のすぐれぬ心を紛らわせようと端近に座し琵琶を弾きます。中君は、ひととき怨みを忘れたかのように聴き入ります。しかし、中君は「秋果つる 野辺の気色も しのすすき ほのめく風に つけてこそみれ」と、離れゆく二人の心を歌に詠みます。
【平安時代 12世紀(展示期間:2021年12月1日~12月12日)】