重要文化財
葉月物語絵巻
第四段 絵
はつきものがたりえまき
宮廷貴族たちを主人公とする平安時代の物語の絵巻で、原題がわからないため、「八月(はつき)十よひ・・・」という詞書冒頭の言葉から、昭和38年(1963)に「葉月物語絵巻」と命名されました。絵は、補筆があるものの、古様を示す筆致、装束・文様などの有職(ゆうそく)から、12世紀半ば頃の製作とみなされます。尾張家19代川義親(よしちか/1886~1976)は、「源氏物語絵巻」と共通点の多い「葉月物語絵巻」一巻を試作として、詞書六面・絵六面の額面装に改め、その後「源氏物語絵巻」の改装に取りかかりました。
【平安時代 12世紀(展示期間:2021年11月13日~11月30日)】