重要文化財
純金香盆飾り じゅんきんこうぼんかざり
香木を炷(た)くための諸道具一式で、香盆の器胎に木が用いられている他は全て純金製です。盆には狩野派風の山水図と花鳥図が精緻に打ち出されています。
千代姫の金の道具は、本品を含めて茶道具11点・香道具10点・調度品6点の合計34点が現存しています。名古屋城に関する史料集成『金城温古録(きんじょうおんころく)』によると、千代姫の金銀の道具類は名古屋城内に「およそ千種」あったといわれています。
【江戸時代 寛永16年(1639)】