重要文化財
豊国祭礼図屏風(左隻)
岩佐又兵衛筆
ほうこくさいれいずびょうぶ
豊国祭礼は、豊臣秀吉七回忌を記念し、慶長9年(1604)8月に豊国神社(京都市東山区)で行われた祭礼です。祭礼は、家康の指示に基づいて板倉勝重・片桐且元・神龍院梵舜らによって準備が進められました。家康が介入したのは、豊臣家に忠誠心を持つ諸大名の信頼を得て、秀吉の功績を自らに取り込む狙いがあったと、当時の宣教師ジャン・クラッセは推測しています。向かって右隻には豊国神社社頭における田楽猿楽の奉納、騎馬行列が、左隻には方広寺大仏殿を背景に、上京・下京の町衆が華美ないでたちで豊国踊に熱中するさまが描かれています。
【江戸時代 17世紀(展示期間 右隻:2021年7月17日~8月15日/左隻:8月17日~9月12日)】