重要文化財
百花百草図屏風
田中訥言筆
ひゃっかひゃくそうずびょうぶ
金箔地に豊かな色彩で描かれた花々により、右隻から左隻へと四季が展開していきます。ときおり画面の上端から現れる藤などの花木や、背の高い蒲(がま)、ボリュームのある薄(すすき)など、花の配置によってリズムが創り出されており、作品に深みを与えています。江戸時代後期の復古やまと絵派の絵師・田中訥言(とつげん)の最高傑作と評されます。
【江戸時代 19世紀 岡谷家寄贈(展示期間:2021年5月11日~5月30日)】