『張州雑志』巻二十五
熱田湊之図
あつたみなとのず
『張州雑志』巻二十四~五十八の三十五巻分は熱田(名古屋市)の記録となっています。熱田神宮をはじめ歴史ある土地だけに、寺社の行事や宝物の記録画、あるいは古文献の筆写等が詳しいです。
本図は東海道で唯一の海路「七里の渡し」の玄関口であった熱田湊の様子です。左側に、寛永11年(1634)、江戸幕府3代将軍・徳川家光が上洛の帰途宿泊した東浜御殿が見えます。