福君の雛道具
抱牡丹紋散蒔絵雛道具
(貝桶・合わせ貝)
さちぎみのひなどうぐ
だきぼたんもんちらしまきえひなどうぐ
(かいおけ・あわせがい)
「菊折枝蒔絵雛道具」とともに、福君が所持した雛道具です。梨子地に金貝(かながい)と蒔絵によって、近衛家の家紋である抱牡丹紋を配し、金銅製の金具を打っています。菊折枝蒔絵の諸道具と比べ寸法に多少の違いが認められますが、豪華さと格調の高さに独特の趣きがあります。
【江戸時代 19世紀 俊恭院福君(尾張家11代斉温継室)所用】