矩姫の雛人形

矩姫の雛人形 かねひめのひなにんぎょう

矩姫(1831~1902)は福島・二本松丹羽家10代長富(ながとみ)の三女として生まれ、嘉永2年(1849)に、のちに尾張家14代となる慶勝(よしかつ)に嫁ぎました。矩姫さまの雛人形は、公家の装束を考証して作られた有職雛(ゆうそくびな)で、束帯姿3対・直衣姿1対・狩衣姿1対があり、いずれも高さは約30㎝あります。当時製作された大名家のお雛さまの中でも、ひときわ格調高い品々です。

【江戸時代 19世紀 貞徳院矩姫(尾張家14代慶勝正室)所用】