源氏物語 河内本<br /><small>二十三冊の内</small>

重要文化財

源氏物語 河内本
二十三冊の内
げんじものがたり かわちぼん

全帖が散逸せずに残った最古の『源氏物語』です。「河内本」の名は、校訂者である源光行(みつゆき/1163~1244)・親行(ちかゆき/生歿年未詳)が、父子ともに河内守に任じられたことに由来します。北条実時(さねとき/1224~76)の奥書から、長らく実時が親行の河内本を借りて書写させたと考えられてきましたが、近年では光行らが校訂に用いた原稿本である可能性が高いと指摘されています。

【鎌倉時代 正嘉2年(1258) 名古屋市蓬左文庫蔵】