阿弥陀三尊像<br /><small>(黒漆厨子入)</small>

阿弥陀三尊像
(黒漆厨子入)
あみださんぞんぞう

阿弥陀如来は西方極楽浄土の主です。臨終のとき極楽浄土へ生まれ変わり(往生)、仏の教えを聞いて悟りを開くこと(成仏)を説く浄土思想は、古くから宗派を超えて篤く信仰されました。本品は来迎印(らいごういん)を結ぶ阿弥陀如来に、往生者を浄土へ運ぶための蓮台を捧げる観音菩薩、合掌する勢至菩薩を合わせた三尊像です。厨子には金銅やガラス玉を用いた華鬘(けまん)や幡(ばん)などで装飾が施されており、美しく荘厳された仏の世界を目の当たりにすることができます。

【室町時代 16世紀】