善光寺式阿弥陀三尊像

善光寺式阿弥陀三尊像 ぜんこうじしきあみださんぞんぞう

善光寺(長野市)の本尊で秘仏である阿弥陀三尊像は、天竺(インド)において月蓋長者(がっかいちょうじゃ)の前に現れた阿弥陀如来の姿を鋳出して写した「生身仏(しょうじんぶつ)」と伝わり、かつインドから朝鮮半島を経て日本へもたらされた最初の仏という縁起とともに、鎌倉時代以降、篤く信仰されました。全国に彫刻による多数の模像が伝存するなか、本品は数少ない絵画による遺例です。尊像の頭髪を人毛の刺繡で表していることから、故人の追善を目的に製作された可能性が考えられます。

【室町時代 15-16世紀 (展示期間:6/23~7/12)】