重要文化財
唐物茶壺 銘 松花
大名物
からものちゃつぼ めい しょうか
天下の三茶壺の一つとして名高く、織田信長(1534~82)が安土城完成の祝いに贈られた本茶壺に大変喜んだといわれる挿話はよく知られてます。本茶壺は二種類の化粧土の上に灰釉を掛けた、淡く透明度の高い釉調が特徴です。この釉調の壺を古くは「黄清香(きせいこう)」とよんでおり、本茶壺はその唯一の伝世作例です。尾張家では家康からの「駿府御分物」として大切にされ、藩の公式な道具の最上級である「上御数寄御道具」とされました。
【中国・南宋-元時代 13-14世紀】